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※本記事は注文のしくみに関する一般的な解説であり、投資判断を助言・推奨するものではありません(売買のタイミングや相場の予測はしません)。記事内の価格は、しくみを説明するための仮の数字です。
FXの注文方法は、会社によって呼び方に差はあるものの、基本は成行(なりゆき)・指値(さしね)・逆指値(ぎゃくさしね)の3つ。そして、その3つを組み合わせたIFD(イフダン)・OCO(オーシーオー)・IFO(アイエフオー)の3つ。合わせて6種類を押さえれば、取引画面の注文タブはだいたい読めるようになります。
結論を先に言うと——いますぐ取引を成立させたいなら成行、価格を決めて待ちたいなら指値・逆指値、画面を見られない時間をカバーしたいなら組み合わせ注文、という選び方になります。この記事では、6種類のちがいと、仕事中・就寝中・経済指標の発表前後といった場面別の使い分け、そして予約注文でも思いどおりにならないケースまでを、まどか先生とはじめ君の会話で整理します。相場がこの先どう動くかは予測しません。あくまで、しくみの話です。
この記事で分かること
- 注文には「新規(入口)」と「決済(出口)」の2つの場面があること
- 基本の3つ――成行・指値・逆指値のちがい
- 組み合わせの3つ――IFD・OCO・IFOのしくみ
- 仕事中・就寝中など、場面別の使い分け
- 予約注文でも思いどおりにならないことがある、という前提
注文の前に:FXには「新規」と「決済」の2つの場面がある
| 場面 | やること | かんたんに言うと |
|---|---|---|
| 新規注文 | 通貨を買う/売る(ポジションを持つ) | 取引の入口 |
| 決済注文 | 持っているポジションを反対売買して手じまいする | 取引の出口 |
| まとめて予約 | 入口と出口をセットで置いておく | IFD・IFOの出番 |
基本の3つ:成行・指値・逆指値
①成行注文|「いまの値段で、すぐに」
- 向いている場面:いま画面を見ていて、その場で取引を成立させたいとき。持っているポジションを、すぐ手じまいしたいとき。
- 気をつけたいこと:値動きが大きい場面や取引が薄い時間帯では、思っていた価格と差が出やすいと言われます。売値と買値の差であるスプレッドが広がりやすい場面もあります(くわしくは FXスプレッドの仕組みや取引への影響を解説 へ)。
②指値注文|「いまより有利な価格になったら」
たとえば1ドル=150円のとき(※しくみを説明するための仮の数字です)、「148円になったら買う」と置いておくのが新規の指値です。逆に、150円で買ったポジションに「152円になったら決済する」と置いておけば、利益確定の予約になります。
③逆指値注文|「いまより不利な価格になったら」
| 注文 | 中身 | よく使われる場面 | 気をつけたい点 |
|---|---|---|---|
| 成行 | いまのレートで取引する | その場で成立させたいとき | 価格が少しズレることがある |
| 指値 | 有利な価格を指定して待つ | 希望の価格まで待ちたい/利益確定の予約 | 価格が届かないと成立しない |
| 逆指値 | 不利な価格を指定して待つ | 損失の広がりを止める予約/水準超えで入る | 急な値動きでは指定より不利に成立することがある |
組み合わせの3つ:IFD・OCO・IFO
④IFD(イフダン)|入口と出口をセットで予約
IFDは「If Done」の略で、1つ目の注文が成立したら、2つ目の注文が自動で有効になるという予約です。たとえば「148円になったら買う(新規)→ 買えたら152円で決済する(利益確定)」のように、入口と出口をまとめて置いておけます。
⑤OCO(オーシーオー)|片方が成立したら、もう片方は取消
OCOは「One Cancels the Other」の略。2つの注文を同時に出しておき、どちらか一方が成立したら、もう一方は自動でキャンセルされるしくみです。よく使われるのが、持っているポジションに対して利益確定の指値と損切りの逆指値を同時に置いておく形です。
⑥IFO(アイエフオー)|IFDとOCOの合わせ技
IFOは、IFDとOCOを合体させたものです。「148円になったら買う(新規)→ 買えたら、152円で利益確定・146円で損切りの2つを同時に置く」というように、入口1つ+出口2方向をひとまとめに予約できます。会社によってはIFDOCO(イフダンオーシーオー)と表記されます。
| 注文 | 組み合わせ | できること |
|---|---|---|
| IFD | 新規+決済 | 入口が成立したら、出口の予約が動きだす |
| OCO | 決済2つ(新規2つの形もあり) | 片方が成立したら、もう片方は自動で取消 |
| IFO | IFD+OCO | 入口1つと出口2方向を、まとめて予約できる |
場面別:こんなときは、どの注文?
| こんな場面 | 考え方 | よく使われる注文 |
|---|---|---|
| いま画面を見ていて、すぐ取引を成立させたい | 価格を指定せず、その場で | 成行 |
| 「この価格まで来たら入りたい」と決めている | 有利な価格を指定して待つ | 指値(新規) |
| 損失がこれ以上広がるのを止めたい | 不利な価格を指定して出口を置く | 逆指値(決済) |
| 日中は仕事で、画面をまったく見られない | 入口と出口をまとめて予約 | IFD/IFO |
| 利益確定と損切りの両方を置いておきたい | 出口を2方向とも決めておく | OCO |
| 寝る前にポジションをどうするか決めておきたい | その場で手じまいするか、出口を予約するか | 決済の成行/OCO |
| 経済指標の発表が近い | まず予定を知る。無理をしないのが基本 | (注文より先に 経済指標とは?(FX取引における重要性や指標の種類・活用法)) |
予約注文でも、思いどおりにならないことがある
- 指値が届かず、いつまでも成立しない:指定した価格まで来なければ、なにも起きません。「待っているだけ」の時間が続くこともあります。
- 指定した価格と、成立した価格がズレる:値動きが大きい場面では、逆指値が指定どおりの価格で成立しないことがあります(スリッページ)。
- 土日をはさんで価格が飛ぶ:土日は世界の主要な市場が休みのため、月曜のはじまりが金曜の終わりと離れた価格になることがあります。逆指値を置いていても、想定と違う価格で成立する可能性があります。時間帯ごとの値動きのクセは FXの取引時間を徹底解説|各市場の特徴とおすすめの取引タイミング が参考になります。
- 証拠金が足りなくなれば強制的に決済される:自分で置いた注文とは別に、FX会社のルールでロスカットが行われることがあります(FXにおけるロスカットのリスクと回避法)。
- 注文には有効期限がある:「当日中」「今週中」「無期限」など、会社や設定によって期限が異なります。置いたつもりの注文が期限切れで消えていた、ということもあり得ます。
初心者がつまずきやすい3つのこと
- ①会社ごとに呼び名がちがう/数もちがう:逆指値が「ストップ注文」、IFOが「IFDOCO」など、表記はまちまちです。また、この記事で扱う6つは基本の6つであって、会社によってはトレール注文のように、ほかの注文が用意されていることもあります(トレール注文については FXの損切りとは?損失を最小限に抑えるための具体的なルールと注文方法 でふれています)。用語がちがっても中身は同じことが多いので、取引の前に、利用する会社の説明ページや取引ルールを確認しておくと安心です。
- ②逆指値を「損切り専用」と覚えてしまう:損切りに使うことが多いのは事実ですが、新規注文にも使えます。「有利な価格で待つのが指値、不利な価格で待つのが逆指値」と、対で覚えたほうが混乱しません。
- ③数量を決めずに注文ボタンを押す:注文の種類より先に、どれくらいの数量で取引するかを決めておくことが大切だと言われます。数量の考え方は 初心者必見!FXのロット数とpips・証拠金・リスク管理の関係性 にまとめてあります。
よくある質問
指値と逆指値、どっちがどっちか覚えられません
注文は、いくつまで同時に出せますか?
同時に出せる注文の数や、1回あたりの注文数量の上限は、FX会社ごとにルールが決められています。取引画面のヘルプや取引ルールのページに記載されているので、口座をつくったら一度目を通しておくと安心です。
出した注文を取り消したいときは?
まだ成立していない予約注文(指値・逆指値・IFDなど)は、取引画面の「注文一覧」や「未約定注文」から変更・取り消しができるのが一般的です。ただし、すでに成立した注文は取り消せません。成行注文は押した時点で成立に向かうため、「押す前に数量を確かめる」ことが大切だと言われます。
IFDとIFO、結局なにが違うのですか?
初心者はどの注文から使えばいいですか?
まとめ
FXの注文方法は、基本の成行・指値・逆指値と、それらを組み合わせたIFD・OCO・IFOの6種類です。整理すると、いますぐ取引を成立させたいなら成行、価格を決めて待ちたいなら指値・逆指値、画面を見られない時間を埋めたいなら組み合わせ注文、という関係になります。
ただし、予約注文は見張りの代わりであって、保証ではありません。指値が届かない、指定した価格からズレる、土日をはさんで価格が飛ぶ——こうしたことは起こり得ます。だからこそ、注文の種類を覚えるのと同じくらい、数量を決めておくことと出口を先に決めておくことが大切だと言われます。まずは道具の名前と役割を知るところから始めてみてください(相場の予測はしません。取引は自己責任・余裕資金の範囲で)。
「注文の種類は分かった、次は実際に始めるまでの流れを知りたい」という人は FXのやり方とは?初心者が失敗しないための基礎知識と始め方、口座選びから見直したい人は 初心者から上級者まで!おすすめのFX口座と選び方のポイント をのぞいてみてください。
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※本記事は一般的な情報提供であり、特定の投資判断・売買を推奨するものではありません。投資は自己責任で、余裕資金の範囲で行ってください。
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