FXの注文方法6種類|成行・指値・逆指値・IFD・OCO・IFOの違いと使い分け

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FXの注文方法6種類|成行・指値・逆指値・IFD・OCO・IFOの違いと使い分け

※本記事は注文のしくみに関する一般的な解説であり、投資判断を助言・推奨するものではありません(売買のタイミングや相場の予測はしません)。記事内の価格は、しくみを説明するための仮の数字です。

はじめ君

はじめ君
まどか先生、取引画面を開いたら「成行」「指値」「逆指値」「IFD」「OCO」「IFO」って注文のボタンがずらっと並んでいて、どれを押せばいいのか固まっちゃいました…。しかも自分、日中は仕事でチャートなんて見ていられないんです。
まどか先生

まどか先生
お〜、そこで手が止まる人、すっごく多いんだよ! ……あ、その前に。今日のおやつのプリン、約束どおり持ってきてくれた?
はじめ君

はじめ君
もちろんです。今日はほうじ茶プリンですよ。
まどか先生

まどか先生
ほうじ茶! 渋いところを攻めてきたね〜、ありがと。よし、じゃあ注文の種類、まとめて整理してあげる。名前はいかつく見えるけど、中身は「いま注文する」か「条件を決めて予約する」かの2つしかないんだよ。

FXの注文方法は、会社によって呼び方に差はあるものの、基本は成行(なりゆき)・指値(さしね)・逆指値(ぎゃくさしね)の3つ。そして、その3つを組み合わせたIFD(イフダン)・OCO(オーシーオー)・IFO(アイエフオー)の3つ。合わせて6種類を押さえれば、取引画面の注文タブはだいたい読めるようになります。

結論を先に言うと——いますぐ取引を成立させたいなら成行、価格を決めて待ちたいなら指値・逆指値、画面を見られない時間をカバーしたいなら組み合わせ注文、という選び方になります。この記事では、6種類のちがいと、仕事中・就寝中・経済指標の発表前後といった場面別の使い分け、そして予約注文でも思いどおりにならないケースまでを、まどか先生とはじめ君の会話で整理します。相場がこの先どう動くかは予測しません。あくまで、しくみの話です。

この記事で分かること

  • 注文には「新規(入口)」と「決済(出口)」の2つの場面があること
  • 基本の3つ――成行・指値・逆指値のちがい
  • 組み合わせの3つ――IFD・OCO・IFOのしくみ
  • 仕事中・就寝中など、場面別の使い分け
  • 予約注文でも思いどおりにならないことがある、という前提

注文の前に:FXには「新規」と「決済」の2つの場面がある

まどか先生

まどか先生
種類を覚える前に、これだけ先に押さえよう。FXの注文には、ポジションを持つための注文(新規)と、持っているポジションを手じまいする注文(決済)の2つの場面があるの。同じ「指値」でも、新規で使うか決済で使うかで、意味がまるっきり変わるんだよ。
はじめ君

はじめ君
あ、たしかに。取引画面にも「新規」「決済」ってタブが分かれてました。
場面 やること かんたんに言うと
新規注文 通貨を買う/売る(ポジションを持つ) 取引の入口
決済注文 持っているポジションを反対売買して手じまいする 取引の出口
まとめて予約 入口と出口をセットで置いておく IFD・IFOの出番
まどか先生

まどか先生
ここがごちゃ混ぜのままだと、「指値って利益確定のことでしょ?」みたいな勘ちがいが起きるの。新規=入口、決済=出口。まずはこれだけでOKだよ。

基本の3つ:成行・指値・逆指値

まどか先生

まどか先生
じゃあ本題。まずは基本の3つから。この3つが分かれば、あとの3つは組み合わせなので、じつはラクなんだよ。

①成行注文|「いまの値段で、すぐに」

まどか先生

まどか先生
成行注文は、価格を指定しないで「いまの相場のレートで取引してください」とお願いする注文だよ。ボタンを押したら、そのまま注文が成立するのがふつう。いちばんシンプルだね。
はじめ君

はじめ君
スーパーで、値札を見てそのままレジに持っていく感じですか?
まどか先生

まどか先生
近い! でもFXの場合は、レジに並んでいる数秒のあいだに値札が動くことがあるの。だから、注文したときに見えていた価格と、実際に成立した価格がちょっとズレることがある。これをスリッページって言うよ。
  • 向いている場面:いま画面を見ていて、その場で取引を成立させたいとき。持っているポジションを、すぐ手じまいしたいとき。
  • 気をつけたいこと:値動きが大きい場面や取引が薄い時間帯では、思っていた価格と差が出やすいと言われます。売値と買値の差であるスプレッドが広がりやすい場面もあります(くわしくは FXスプレッドの仕組みや取引への影響を解説 へ)。

②指値注文|「いまより有利な価格になったら」

まどか先生

まどか先生
指値注文は、いまより自分にとって有利な価格を指定して待つ予約だよ。買いたい人なら「もっと安い価格になったら買う」、売りたい人なら「もっと高い価格になったら売る」ってこと。

たとえば1ドル=150円のとき(※しくみを説明するための仮の数字です)、「148円になったら買う」と置いておくのが新規の指値です。逆に、150円で買ったポジションに「152円になったら決済する」と置いておけば、利益確定の予約になります。

はじめ君

はじめ君
なるほど、お得な価格になったら教えてっていう予約なんですね。
まどか先生

まどか先生
そうそう! ポイントは、指定した価格まで来なければ、なにも起きないこと。何日も成立しないまま、ということもふつうにあるよ。

③逆指値注文|「いまより不利な価格になったら」

まどか先生

まどか先生
逆指値注文は、指値とは反対。いまより自分にとって不利な価格を指定しておく予約なの。「えっ、なんでわざわざ不利なほうで注文するの?」って思うよね。
はじめ君

はじめ君
思いました。損する方向に予約するなんて、変じゃないですか?
まどか先生

まどか先生
ここが大事なところ。たとえば150円で買ったポジションに「148円になったら決済する」と置いておけば、そこから先の損失の広がりを止める予約になるでしょ。これが損切りの注文だよ。考え方そのものは FXの損切りとは?損失を最小限に抑えるための具体的なルールと注文方法 でくわしく説明しているから、あとで読んでみてね。
まどか先生

まどか先生
逆指値は「損切り専用の道具」として紹介されることが多いんだけど、じつは新規注文でも使えるの。「ある水準を超えてきたところで入りたい」という人が使うこともあるよ。会社によってはストップ注文という名前で並んでいることもあるから、名前ちがいに戸惑わないでね。
注文 中身 よく使われる場面 気をつけたい点
成行 いまのレートで取引する その場で成立させたいとき 価格が少しズレることがある
指値 有利な価格を指定して待つ 希望の価格まで待ちたい/利益確定の予約 価格が届かないと成立しない
逆指値 不利な価格を指定して待つ 損失の広がりを止める予約/水準超えで入る 急な値動きでは指定より不利に成立することがある

組み合わせの3つ:IFD・OCO・IFO

まどか先生

まどか先生
ここからは応用編。といっても、さっきの3つを2つ以上セットにしただけだから、こわがらなくて大丈夫だよ。

④IFD(イフダン)|入口と出口をセットで予約

IFDは「If Done」の略で、1つ目の注文が成立したら、2つ目の注文が自動で有効になるという予約です。たとえば「148円になったら買う(新規)→ 買えたら152円で決済する(利益確定)」のように、入口と出口をまとめて置いておけます。

はじめ君

はじめ君
入口が成立してから、出口の予約がスタートするんですね。
まどか先生

まどか先生
そのとおり! 「まだポジションを持っていないうちから、出口も決めておく」——これができると、気持ちがだいぶ落ち着くの。

⑤OCO(オーシーオー)|片方が成立したら、もう片方は取消

OCOは「One Cancels the Other」の略。2つの注文を同時に出しておき、どちらか一方が成立したら、もう一方は自動でキャンセルされるしくみです。よく使われるのが、持っているポジションに対して利益確定の指値と損切りの逆指値を同時に置いておく形です。

はじめ君

はじめ君
あっ、それだと「うまくいっても、いかなくても、どちらにしても決済される」ってことですか。
まどか先生

まどか先生
そういうこと! 出口が2方向とも決まっている状態だね。画面の前にいられない時間を埋めるのに向いていると言われるよ。

⑥IFO(アイエフオー)|IFDとOCOの合わせ技

IFOは、IFDとOCOを合体させたものです。「148円になったら買う(新規)→ 買えたら、152円で利益確定・146円で損切りの2つを同時に置く」というように、入口1つ+出口2方向をひとまとめに予約できます。会社によってはIFDOCO(イフダンオーシーオー)と表記されます。

注文 組み合わせ できること
IFD 新規+決済 入口が成立したら、出口の予約が動きだす
OCO 決済2つ(新規2つの形もあり) 片方が成立したら、もう片方は自動で取消
IFO IFD+OCO 入口1つと出口2方向を、まとめて予約できる
はじめ君

はじめ君
これなら、仕事中でスマホを見られなくても…!
まどか先生

まどか先生
うん、「画面の前にいられない時間」を埋めるための道具なの。ただしね、”予約したから安心”ではないんだよ。それは後でちゃんと話すね。

場面別:こんなときは、どの注文?

まどか先生

まどか先生
じゃあ実際の場面で考えてみよう。取引画面のどのボタンを押すか迷ったら、この表を思い出してみてね。
こんな場面 考え方 よく使われる注文
いま画面を見ていて、すぐ取引を成立させたい 価格を指定せず、その場で 成行
「この価格まで来たら入りたい」と決めている 有利な価格を指定して待つ 指値(新規)
損失がこれ以上広がるのを止めたい 不利な価格を指定して出口を置く 逆指値(決済)
日中は仕事で、画面をまったく見られない 入口と出口をまとめて予約 IFD/IFO
利益確定と損切りの両方を置いておきたい 出口を2方向とも決めておく OCO
寝る前にポジションをどうするか決めておきたい その場で手じまいするか、出口を予約するか 決済の成行/OCO
経済指標の発表が近い まず予定を知る。無理をしないのが基本 (注文より先に 経済指標とは?(FX取引における重要性や指標の種類・活用法))
まどか先生

まどか先生
表の「よく使われる注文」は、そういう場面でよく選ばれているという一般的な整理だよ。どの価格に置くか、そもそも取引するかどうかは人それぞれだから、ここで「◯◯円に置きましょう」とは言わないからね。
はじめ君

はじめ君
先生、そこは相変わらず固いですね…。
まどか先生

まどか先生
固いんじゃなくて、言えないことは言わないだけ。この先の値動きが分かる人はいないもの。だからこの記事では、道具の説明までで止めておくの。

予約注文でも、思いどおりにならないことがある

まどか先生

まどか先生
ここ、いちばん大事かもしれない。予約注文はとても便利だけど、置いておけば安心、というものではないの。こんなことが起こると言われているよ。
  • 指値が届かず、いつまでも成立しない:指定した価格まで来なければ、なにも起きません。「待っているだけ」の時間が続くこともあります。
  • 指定した価格と、成立した価格がズレる:値動きが大きい場面では、逆指値が指定どおりの価格で成立しないことがあります(スリッページ)。
  • 土日をはさんで価格が飛ぶ:土日は世界の主要な市場が休みのため、月曜のはじまりが金曜の終わりと離れた価格になることがあります。逆指値を置いていても、想定と違う価格で成立する可能性があります。時間帯ごとの値動きのクセは FXの取引時間を徹底解説|各市場の特徴とおすすめの取引タイミング が参考になります。
  • 証拠金が足りなくなれば強制的に決済される:自分で置いた注文とは別に、FX会社のルールでロスカットが行われることがあります(FXにおけるロスカットのリスクと回避法)。
  • 注文には有効期限がある:「当日中」「今週中」「無期限」など、会社や設定によって期限が異なります。置いたつもりの注文が期限切れで消えていた、ということもあり得ます。
はじめ君

はじめ君
予約しておけば全部おまかせ、じゃないんですね…。
まどか先生

まどか先生
そうなの。予約注文は「見張りの代わり」であって、「保証」ではない。この感覚を持っているかどうかで、あとの落ち着き方がぜんぜん違うよ。

初心者がつまずきやすい3つのこと

まどか先生

まどか先生
最後に、はじめの頃にありがちなつまずきを3つだけ。
  • ①会社ごとに呼び名がちがう/数もちがう:逆指値が「ストップ注文」、IFOが「IFDOCO」など、表記はまちまちです。また、この記事で扱う6つは基本の6つであって、会社によってはトレール注文のように、ほかの注文が用意されていることもあります(トレール注文については FXの損切りとは?損失を最小限に抑えるための具体的なルールと注文方法 でふれています)。用語がちがっても中身は同じことが多いので、取引の前に、利用する会社の説明ページや取引ルールを確認しておくと安心です。
  • ②逆指値を「損切り専用」と覚えてしまう:損切りに使うことが多いのは事実ですが、新規注文にも使えます。「有利な価格で待つのが指値、不利な価格で待つのが逆指値」と、対で覚えたほうが混乱しません。
  • ③数量を決めずに注文ボタンを押す:注文の種類より先に、どれくらいの数量で取引するかを決めておくことが大切だと言われます。数量の考え方は 初心者必見!FXのロット数とpips・証拠金・リスク管理の関係性 にまとめてあります。
まどか先生

まどか先生
あと、いきなり本番のボタンを押すのが怖いという人は、FXのデモ取引は意味ある?練習した方がいい? で”注文の出し方だけ”練習しておくのもひとつの手だよ。IFDやOCOの画面は、一度さわってみると一気に分かるから。
はじめ君

はじめ君
たしかに、読むだけだと頭に入りにくいです…。
まどか先生

まどか先生
でしょ? それと、口座をつくるときはその会社が金融庁に登録されているかを確かめておこうね。国内の登録業者は金融庁のウェブサイトで一覧が公表されているし、取引のルールや注意点は日本証券業協会など公的な機関の情報も参考になるよ。

よくある質問

指値と逆指値、どっちがどっちか覚えられません

まどか先生

まどか先生
迷ったら「いまの価格より、うれしいほうが指値」って覚えるといいよ。買いたい人にとってうれしいのは、いまより安い価格。売りたい人にとってうれしいのは、いまより高い価格。その反対側に置くのが逆指値。名前で覚えようとするより、うれしい側か・うれしくない側かで分けるほうがラクなの。

注文は、いくつまで同時に出せますか?

同時に出せる注文の数や、1回あたりの注文数量の上限は、FX会社ごとにルールが決められています。取引画面のヘルプや取引ルールのページに記載されているので、口座をつくったら一度目を通しておくと安心です。

出した注文を取り消したいときは?

まだ成立していない予約注文(指値・逆指値・IFDなど)は、取引画面の「注文一覧」や「未約定注文」から変更・取り消しができるのが一般的です。ただし、すでに成立した注文は取り消せません。成行注文は押した時点で成立に向かうため、「押す前に数量を確かめる」ことが大切だと言われます。

IFDとIFO、結局なにが違うのですか?

まどか先生

まどか先生
出口の数がちがうの。IFDは出口が1つ、IFOは出口が2つ(利益確定と損切り)。「入口だけ予約したいならIFD、出口も両方そろえておきたいならIFO」って考えると分かりやすいよ。

初心者はどの注文から使えばいいですか?

まどか先生

まどか先生
そこは人それぞれだから「これを使いましょう」とは言えないんだ。ただ、まず成行と指値・逆指値の3つの意味を分かっておくと、組み合わせ注文の画面もすっと読めるようになる、とはよく言われるよ。順番としては、意味を知る→デモでさわってみる→自分のルールを決める、という流れが取り組みやすいと思う。
はじめ君

はじめ君
意味を知る→さわってみる→ルールを決める、ですね。順番があるだけで、ちょっと安心しました。

まとめ

FXの注文方法は、基本の成行・指値・逆指値と、それらを組み合わせたIFD・OCO・IFOの6種類です。整理すると、いますぐ取引を成立させたいなら成行、価格を決めて待ちたいなら指値・逆指値、画面を見られない時間を埋めたいなら組み合わせ注文、という関係になります。

ただし、予約注文は見張りの代わりであって、保証ではありません。指値が届かない、指定した価格からズレる、土日をはさんで価格が飛ぶ——こうしたことは起こり得ます。だからこそ、注文の種類を覚えるのと同じくらい、数量を決めておくことと出口を先に決めておくことが大切だと言われます。まずは道具の名前と役割を知るところから始めてみてください(相場の予測はしません。取引は自己責任・余裕資金の範囲で)。

まどか先生

まどか先生
というわけで、今日はここまで! じゃ、はじめ君が持ってきてくれたほうじ茶プリン、いただきま〜す! 🍮
はじめ君

はじめ君
(ほうじ茶プリンって、見た目だけだと茶わん蒸しと見分けがつかないんだよな…まあ、先生がうれしそうだからいいか。)

「注文の種類は分かった、次は実際に始めるまでの流れを知りたい」という人は FXのやり方とは?初心者が失敗しないための基礎知識と始め方、口座選びから見直したい人は 初心者から上級者まで!おすすめのFX口座と選び方のポイント をのぞいてみてください。


※本記事は一般的な情報提供であり、特定の投資判断・売買を推奨するものではありません。投資は自己責任で、余裕資金の範囲で行ってください。

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