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fx-hajime編集部より:この記事を読むと、FXのチャートでよく見る「ローソク足(あし)」が、1本で何を表しているのか、どこを見ればいいのかが、基本から分かります。案内役は、5歳の先生まどかと、金融会社の新入社員はじめ君です。
はじめ君
先生、チャートを開いたら、赤と青の四角がいっぱい並んでて…これ、何ですか?
まどか先生
それがローソク足だよ! 1本1本が、ろうそくの形に似てるでしょ? FXや株のチャートで、いちばんよく使われる値動きの表し方なの。
はじめ君
たしかに、細いヒモが上と下に出てて、ろうそくっぽい…!
まどか先生
でしょ♪ 今日は、この1本が何を教えてくれるのかを、ゆっくり見ていこうね。

ローソク足って、なに?
はじめ君
そもそも、ローソク足って何を表してるんですか?
まどか先生
ローソク足は、ある一定の期間の値動きを、1本にまとめたものだよ。たとえば「1時間ぶんの値動き」を1本にすると、その1本を見るだけで、その1時間で価格がどう動いたかの様子が分かるの。
はじめ君
1本に、1時間ぶんが詰まってる…! 便利ですね。
まどか先生
うん。しかも、ただ「上がった・下がった」だけじゃなくて、始まりの値・いちばん高かった値・いちばん安かった値・終わりの値の4つを、1本で同時に見せてくれるの。これを四本値(よんほんね)って呼ぶよ。
はじめ君
4つの情報が、1本に…。じゃあ、その4つを教えてください!
4つの値(始値・高値・安値・終値)
まどか先生
順番にいくね。まず始値(はじめね)は、その期間が始まったときの価格。ろうそくの「四角い部分」の、上か下のどちらかの端になるよ。
はじめ君
スタートの値段ですね。
まどか先生
次に終値(おわりね)は、その期間が終わったときの価格。これも四角い部分の、もう一方の端になるの。始値と終値、この2つで四角の上下が決まるんだよ。
はじめ君
始まりと終わりで、四角の高さが決まる…なるほど。
まどか先生
そして高値(たかね)は、その期間でいちばん高かった価格、安値(やすね)はいちばん安かった価格。この2つは、四角から上下に伸びる細い線の先っぽになるの。
はじめ君
あの細いヒモの先っぽが、高値と安値なんですね!
まどか先生
そういうこと。だから1本のローソク足を見れば、「どこで始まって・どこまで上がって・どこまで下がって・どこで終わったか」が、ひと目で分かるってわけ♪
実体(じったい)とヒゲ
はじめ君
その四角い部分と、細い線には、名前があるんですか?
まどか先生
あるよ! 四角い太い部分を実体(じったい)、実体から上下に伸びる細い線をヒゲって呼ぶの。上に伸びるのが上ヒゲ、下に伸びるのが下ヒゲだよ。
はじめ君
実体とヒゲ…! かわいい名前ですね。
まどか先生
実体は「始値と終値のあいだ」を表していて、ヒゲは「実体からはみ出して、いったん高値や安値まで動いた跡」を表しているの。ヒゲが長いと、その期間のあいだに、いったん大きく動いてから戻ってきた、という様子が見て取れるよ。
はじめ君
ヒゲの長さで、動きの激しさの様子が分かるんですね。
まどか先生
うん、あくまで「そう見える」という読み取りだけどね。まどかは、この形だから次はこう動く、みたいな予想はしないよ。あくまで「1本の意味の読み方」を教えてるの。
陽線(ようせん)と陰線(いんせん)
はじめ君
赤い足と青い足があるのは、どういう違いなんですか?
まどか先生
色は始値と終値の位置関係を表しているの。終値が始値より高い足を陽線(ようせん)、終値が始値より低い足を陰線(いんせん)って呼ぶよ。
はじめ君
終わりが始まりより上なら陽線、下なら陰線…。色はどっちがどっち?
まどか先生
色は、チャートのツールや設定によってちがうから、決めつけないでね。日本では昔から「陽線=赤・陰線=青(または黒)」がよく使われるけど、海外のツールだと「陽線=緑・陰線=赤」みたいに逆っぽく見えることもあるの。大事なのは色そのものより、実体の上端・下端のどっちが終値かだよ。
はじめ君
色の思い込みは危ないんですね。設定を確認します!
まどか先生
えらい♪ ちなみに、陽線・陰線は「その期間の始まりと終わりでどちらが上だったか」を示すだけで、この先どっちに動くかを教えてくれるものではないの。ここは勘ちがいしやすいから、気をつけてね。
時間足(じかんあし)って?
はじめ君
さっき「1時間ぶん」って言ってましたけど、期間って変えられるんですか?
まどか先生
変えられるよ! 1本がどれくらいの期間を表すかを時間足(じかんあし)って言うの。代表的なのは、1本=1分の1分足、5分の5分足、1時間の1時間足、1日の日足(ひあし)、1週間の週足(しゅうあし)などだよ。
はじめ君
同じチャートでも、1本の意味が変わるんですね。
まどか先生
そうなの。たとえば日足なら、1本が「その日1日ぶんの値動き」。週足なら、1本が「その1週間ぶん」。短い時間足ほど、こまかい動きが見えて、長い時間足ほど、大きな流れの様子がつかみやすい、と一般には言われるよ。
はじめ君
目的に合わせて、時間足を切り替えればいいんだ。
まどか先生
うん。同じ相場でも、1分足と日足では見え方がぜんぜんちがうことがあるから、「今どの時間足を見ているか」を意識するのは、とっても大事なんだよ。
よく名前がついている形
はじめ君
ローソク足って、形に名前がついてるのもあるって聞きました。
まどか先生
あるよ。あくまで「呼び名」として紹介するね。売買のサインとして断定するものではないからね。
まどか先生
実体が長い陽線を大陽線(だいようせん)、実体が長い陰線を大陰線(だいいんせん)と呼ぶことがあるよ。始値から終値まで、大きく動いたときの形だね。
はじめ君
実体がドーンと長いやつですね。
まどか先生
反対に、始値と終値がほとんど同じで、実体がほぼ線みたいに細い形を十字線(じゅうじせん・同時線)と呼ぶの。その期間は、始まりと終わりがほぼ同じ値だった、ということを表しているよ。
はじめ君
プラスの記号みたいな形…!
まどか先生
あとは、実体が小さくて上下にヒゲがある形をコマ、ヒゲがとても長い形もあるよ。どれも「その期間、どんな動き方をしたか」の様子を表す呼び名で、この形が出たから必ずこうなる、という意味ではないの。ここは何度でも念を押しておくね。
ローソク足を見るときの注意
はじめ君
見方は分かってきました。気をつけることはありますか?
まどか先生
大きく2つあるよ。1つめは、ローソク足1本だけで決めつけないこと。1本は「その期間の様子」を教えてくれるけど、それだけで先を言い当てられるものではないの。
はじめ君
1本で判断しない、と。
まどか先生
2つめは、時間足によって見え方が変わること。1分足では大きく動いて見えても、日足で見たらほんの小さな動き、ということもあるの。だから「どの時間足で見ているか」をいつも確かめてね。
はじめ君
なるほど…! 1本と時間足、両方に気をつけます。
まどか先生
その姿勢がいちばん大事♪ まどかは「こう動く」という予想はしないけど、「1本がどういう意味か」を正しく読めるようになると、チャートがぐっと分かりやすくなるよ。
数字でイメージしてみよう
はじめ君
もう少し、イメージがわく例ってありますか?
まどか先生
じゃあ、かんたんな数字で見てみようね。あくまで説明のための、たとえの数字だよ。ある1時間で、始値が「150円ちょうど」で始まって、とちゅうで「150円50銭」まで上がって、いっぽうで「149円80銭」まで下がって、最後は「150円30銭」で終わった、としてみよう。
はじめ君
始値150.00、高値150.50、安値149.80、終値150.30…ですね。
まどか先生
そのとおり! このとき、実体は「150.00から150.30まで」の四角になって、終値のほうが高いから陽線。上ヒゲは150.30から150.50まで、下ヒゲは150.00から149.80までの、細い線になるの。
はじめ君
4つの数字が、そのまま四角とヒゲになるんだ…! すごく分かりやすいです。
まどか先生
でしょ♪ 逆に、もし最後が「149.90」で終わっていたら、始値より終値が低いから陰線になるの。同じ高値・安値でも、終わり方しだいで陽線にも陰線にもなる、ってことだね。
なぜローソク足がよく使われるの?
はじめ君
価格を表す方法って、ほかにもありそうですけど、なんでローソク足が人気なんですか?
まどか先生
いい質問♪ たとえば、終値だけを線でつないだ折れ線(ラインチャート)もあるよ。これはシンプルで、大きな流れの様子はつかみやすいの。
はじめ君
終値だけをつなぐんですね。たしかにスッキリしてそう。
まどか先生
うん。でも折れ線だと、「その期間のなかで、どこまで上がって、どこまで下がったか」までは分からないの。ローソク足なら、四本値のぜんぶが1本に入っているから、期間ごとの動きの中身まで、こまかく見えるのが強みなんだよ。
はじめ君
情報量が多いから、こまかく読める…なるほど、それで人気なんですね。
まどか先生
そういうこと。慣れるまでは四角とヒゲがごちゃごちゃに見えるかもだけど、「実体=始値と終値」「ヒゲ=高値と安値」って分けて見れば、だんだんスッと読めるようになるよ。
ヒゲの長さから、どんな様子が読み取れる?
はじめ君
ヒゲが長い足って、何か意味があるんですか?
まどか先生
意味というより、「様子の読み取り」ができる、という話だよ。たとえば上ヒゲが長い足は、その期間、いったん上のほうまで動いたけれど、終わりにかけては上ヒゲの先ほどは高くならずに戻ってきた、という様子が見て取れるの。
はじめ君
いったん上に行って、戻ってきた跡がヒゲ、と。
まどか先生
反対に下ヒゲが長い足は、いったん下のほうまで動いてから戻ってきた様子だね。ただし、これも「そう見える」というだけで、この形が出たから次はこう動く、という意味ではないの。ここは何度でも念を押すね。
はじめ君
形=サイン、じゃないんですね。あくまで様子を読むだけ。
まどか先生
そう。世の中には「この形が出たら◯◯」みたいな言い切りもよく見かけるけど、まどかは、そういう断定はしないの。形の意味を正しく知って、自分の目で確かめる。その姿勢がいちばん大事だよ。
初心者がやりがちな勘ちがい
はじめ君
最後に、ありがちな勘ちがいって何かありますか?
まどか先生
3つ挙げるね。1つめは「色で方向を決めつける」こと。陽線・陰線は、その期間の始まりと終わりの位置関係を表すだけで、この先を教えてくれるものではないの。
はじめ君
陽線が続いても、次も上がるとは限らない、と。
まどか先生
うん。2つめは「1本のヒゲや形だけで判断する」こと。1本は、その期間の様子を教えてくれるだけ。前後の流れや時間足も、あわせて見てね。
はじめ君
1本だけを見すぎない…気をつけます。
まどか先生
3つめは「色の設定を確かめない」こと。さっきも言ったけど、陽線・陰線の色はツールの設定でちがうの。思い込みで逆に読んじゃうと、たいへんだからね。
はじめ君
色の思い込みは危険…! ぜんぶ、しっかりメモしました。
まどか先生
えらい♪ ローソク足は、慣れるとチャートの「言葉」みたいに読めるようになるよ。あせらず、1本ずつの意味から、ゆっくり親しんでいこうね。
まどか先生のまとめ
- ローソク足は、一定期間の値動きを1本にまとめたもの。1本で「始値・高値・安値・終値」の四本値を同時に表す。
- 太い四角が実体(始値と終値のあいだ)、上下に伸びる細い線がヒゲ(高値・安値の跡)。終値が始値より高いと陽線、低いと陰線。色はツールの設定で異なるので色そのものより終値の位置で見る。
- 1本の期間の長さが時間足(1分足・5分足・日足・週足など)。同じ相場でも時間足で見え方が変わる。1本だけ・1つの時間足だけで決めつけないのが大切。
fx-hajime編集部より:FXの基本を、ほかの記事でも少しずつ学んでいけます。あわせて、こちらもどうぞ。
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