FXを始める前に決めておく3つのこと|資金・ルール・口座の準備を整理

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FXを始める前に決めておく3つのこと|資金・ルール・口座の準備を整理

※本記事は一般的な仕組みの解説であり、投資判断を助言・推奨するものではありません(利益を保証する表現や、相場の予測はしません)。

はじめ君

はじめ君
まどか先生、FXの始め方をひととおり読んでみたんだ。口座を開いて、入金して、注文する……手順は分かったんだけど、なぜか申し込みボタンの前で手が止まっちゃって。
まどか先生

まどか先生
うん、その止まり方は悪くないよ。……ところで今日のおやつ、頼んでおいたみたらし団子は?
はじめ君

はじめ君
ちゃんと買ってきました。3本入りのやつ。
まどか先生

まどか先生
えらい! ありがと、はじめ君。じゃあ本題ね。手順の前に、自分で決めておくことが3つあるの。そこが空っぽのまま口座だけ作ると、取引を始めてから迷子になりやすいんだ。
はじめ君

はじめ君
3つ……? 何を決めるの?
まどか先生

まどか先生
①いくらまでなら失っても生活が変わらないか、②やめる線をどこに引くか、③どの口座で始めるか。この3つ。手順の話は今日はしないよ、別のところでまとめてあるからね。

FXの口座開設そのものは、スマホだけで数十分ほどで終わることが多いと言われます。ところが「始める前に決めておくこと」は、後回しにすると、たいてい決まらないまま取引が始まってしまいます。この記事では、手順に入る前に自分で決めておきたい3点を、まどか先生とはじめ君の会話で整理していきます。手順そのもの(口座開設から最初の注文まで)は別の記事にまとめてあるので、この記事を読み終えたらそちらへ進んでください。

なぜ「手順」より先に決めることがあるのか

手順は、書いてあるとおりに進めれば終わります。フォームに入力し、本人確認の書類を出し、審査を待つ。ここは迷う余地が少ない部分です。いっぽうで「いくらまで」「どこでやめる」は、書いてあるとおりに進める性質のものではありません。自分で数字を決めるしかない部分です。

そして厄介なのは、この手の判断は取引が始まってからでは決めにくくなると言われる点です。含み損や含み益を見ながら「いくらまでにしようかな」と考えると、そのときの損得に引っぱられた線になりやすい。数字が動いていない静かなうちに決めておく——これが、3つを前倒しする理由です。

はじめ君

はじめ君
たしかに、お金が減ってるときに「いくらまで減っていいか」なんて、冷静に考えられる気がしない……。
まどか先生

まどか先生
そうなの。だから順番が大事なんだ。決める → 口座を開く → 入金する。この順番にしておくと、あとの自分がすごく楽になるよ。

この記事で決める3つ

  1. 資金の線:いくらまでなら失っても生活が変わらないか
  2. ルールの線:やめる線をどこに引くか
  3. 場所の線:どの口座で始めるか

① いくらまでなら失っても生活が変わらないか(資金の線)

まどか先生

まどか先生
まずはお金の線から。FXの元手は余裕資金で、というのが一般的な考え方ね。ここでいう余裕資金は「口座に残っているお金」じゃなくて、生活費と、近い予定の支出を先に取り分けた残りのことだよ。
はじめ君

はじめ君
近い予定の支出って?
まどか先生

まどか先生
家賃や食費みたいな毎月のぶんに加えて、半年〜1年のうちに出ていくと分かっているお金。車検、学費、引っ越し、旅行の代金、それから病気やケガに備える生活防衛資金ね。生活防衛資金は生活費の3〜6か月分が目安とされることが多いよ。

この取り分けをしてから残った金額が、いわゆる余裕資金です。そのうえで決めたいのは「余裕資金を全部入れる」ではなく、失っても暮らしが変わらない上限としての金額です。紙でもスマホのメモでもいいので、「FXに入れるのはここまで」という数字をひとつ書き出してみてください。書いてある数字は、頭の中の数字より強い、と言われます。

資金の線を決めるときの手順(例)

  1. 毎月の生活費を出す
  2. 生活費の3〜6か月分を生活防衛資金として別にする(目安)
  3. 半年〜1年以内に使う予定のお金を別にする
  4. 残ったお金のうち、なくなっても生活が変わらない額を上限として決める
  5. その上限を「一度に全部」ではなく「当面はこの範囲で」という形にしておく
はじめ君

はじめ君
でも、その金額っていくらが正解なの? 10万? 5万?
まどか先生

まどか先生
正解の金額は人によって違うから、ここでは言えないんだ。収入も家族構成も、これから使う予定も違うからね。大事なのは金額そのものより、自分で決めて、決めた線を超えないということ。ちなみに「そもそも小さい金額から試せるの?」という話は FXって少額でも始められる?|いくらから・注意点をまどか先生が解説 で扱っているよ。
まどか先生

まどか先生
ひとつだけ注意ね。少額で始められる仕組みはあるけれど、少額だから安全、というわけではないの。FXにはレバレッジといって、預けたお金より大きな金額を動かせる仕組みがあるから。入れた金額が小さくても、動かしている金額まで小さいとは限らないんだ。

② やめる線をどこに引くか(ルールの線)

まどか先生

まどか先生
2つめは「やめる線」。これね、1本じゃなくて2本引いておくと分かりやすいよ。
はじめ君

はじめ君
2本?
まどか先生

まどか先生
1回の取引でやめる線と、期間でやめる線。前者はいわゆる損切りの線で、後者は「1日でここまで減ったら今日はもう見ない」「今週はここまで」という線ね。

1回の取引でやめる線は、含み損がどこまで広がったら取引を終わらせるかという線です。これを事前に決めておくと、判断のたびに悩まなくて済みます。損切りの考え方や、逆指値・OCOといった注文でその線を自動的に実行させる方法は FXの損切りとは?損失を最小限に抑えるための具体的なルールと注文方法を解説 でくわしく解説しています。

期間でやめる線は、あまり語られませんが、同じくらい効くと言われます。1回ごとの線を守っていても、負けたぶんを取り返そうとして回数を重ねれば、一日の合計としては大きく減ってしまうことがあるからです。「今日はここまで」を決めておくと、その連鎖に入りにくくなります。

はじめ君

はじめ君
あ、ゲームで負けが込んだときと同じだ……つい「次こそ」ってなるやつ。
まどか先生

まどか先生
まさにそれ。人はそういうふうに動きがちだから、動く前に線を引いておくの。それと、ひとつ言葉の整理をしておくね。

混同しやすい2つ

  • 損切り=自分で決めて、自分で取引を終わらせること
  • ロスカット=証拠金が一定の水準を下回ったときに、FX会社側が強制的に取引を終わらせる仕組み

ロスカットは損失の拡大を抑えるための仕組みとして用意されていますが、これは会社側の最終ラインであって、自分のルールの代わりにはならない、というのが一般的な説明です。発動する水準や条件は会社によって違うため、使う口座の説明を読んでおきたいところです。

まどか先生

まどか先生
あともうひとつ。勝ったときにやめる線も決めておくと楽だよ。「ここまで増えたら今日は終わり」という線ね。増えているときほど、やめどきって分からなくなるから。

決めた線は、取引中に動かさない。これが定番のアドバイスです。そのうえで、いつ・なぜ入って・なぜ出たのかを短くメモしておくと、あとから自分の線が現実に合っているかを見直せます。線は一度決めたら永久に固定、という意味ではなく、取引をしていない静かなときに見直すもの、と考えておくとよさそうです。

③ どの口座で始めるか(場所の線)

はじめ君

はじめ君
最後は口座だよね。正直、どこも同じに見えちゃって……。
まどか先生

まどか先生
見た目は似ているけど、①と②で決めたことと噛み合うかどうかで見ると、けっこう差が出るよ。順番としては、口座を先に選ぶんじゃなくて、決めた線に合う口座を選ぶ。ここが今日いちばん言いたいところかも。

たとえば①で「まずは小さく」と決めたなら、最低取引単位が大きい口座とは噛み合いません。②で「逆指値で自動的に終わらせる」と決めたなら、その注文がアプリで扱いやすいかどうかが効いてきます。一般的に見られている比較の観点を並べておきます。

①②と噛み合うかを見る観点

  • 最低取引単位(1通貨/1,000通貨/1万通貨など)— ①で決めた金額で動かせる大きさか
  • スプレッドや各種手数料 — 取引のたびにかかるコストの目安
  • 注文の種類(逆指値・OCO・トレールなど)— ②の線をアプリで実行できるか
  • アプリの見やすさ — 数字が動いている場面でも操作を間違えにくいか
  • デモ取引の有無 — お金を入れる前に操作を試せるか
  • ロスカットの水準 — どの水準で強制的に終わるか(会社ごとに違います)
  • 金融庁への登録 — 登録を受けた業者かどうかは金融庁の免許・許可・登録等を受けている業者一覧で確認できるとされています
まどか先生

まどか先生
会社ごとの比較や、用途別の見方は 初心者から上級者まで!おすすめのFX口座と選び方のポイント にまとめてあるよ。今日の段階では「①と②を先に決めて、それを持って比較ページを見る」という順番だけ覚えて帰ってくれればOK。
はじめ君

はじめ君
なるほど。先に条件が決まってるから、比べるところが少なくて済むんだ。
まどか先生

まどか先生
そういうこと。条件なしで比較表を眺めると、全部よく見えて選べなくなるからね。

3つが決まったら、手順へ

資金の線・ルールの線・場所の線。この3つが決まったら、あとは手順です。口座を申し込み、本人確認をして、審査が通ったら入金し、注文を出す——という流れになります。その全体像と、それぞれの段階で見ておきたい点は FXのやり方とは?初心者が失敗しないための基礎知識と始め方を徹底解説 にまとめてあります。この記事で書き出した3つのメモを手元に置いたまま、そちらへ進むのがおすすめです。

始める前によくあるつまずき

つまずき①:決めたのに守れない

意志で守ろうとすると、数字が動いている場面では難しくなりがちです。対処として挙げられるのは、金額をもっと小さくする、逆指値のように自動で執行される注文を使う、といった「守らなくても守られる」形にしておくことです。

つまずき②:3つを決める前に入金してしまった

取引を始める前であれば、いったん手を止めて決め直せます。入金した時点で取引が始まるわけではありません。画面を閉じて、①と②を書き出してからで遅くありません。

つまずき③:口座を先に選んでしまった

①②と噛み合わないと分かったら、口座は選び直せます。複数の口座を開設すること自体は一般に可能とされています。ただし管理が増えるので、最初のうちはひとつに絞るという考え方もあります。

まとめ

FXを始める前に決めておきたいのは、次の3つです。

  1. 資金の線:生活費・近い予定の支出・生活防衛資金を取り分けたうえで、失っても暮らしが変わらない上限を自分で決める
  2. ルールの線:1回の取引でやめる線と、1日や1週間でやめる線を決める。損切りとロスカットは別物として整理しておく
  3. 場所の線:①②と噛み合う口座を選ぶ。最低取引単位・注文の種類・コスト・デモの有無などを見る

どれも、口座を開く前の静かなうちにしか落ち着いて決められない項目です。数字の正解を誰かに決めてもらうのではなく、自分で線を引いておく。それが、始める前にできる準備だと思います。

まどか先生

まどか先生
というわけで、今日はここまで! じゃ、はじめ君が買ってきてくれたみたらし団子、いただきま〜す! 🍡
はじめ君

はじめ君
先生、3本入りって言いましたよね。……2本、もう無いんですけど。
まどか先生

まどか先生
決めた線は守るタイプなの。「今日は3本まで」って決めてたから。
はじめ君

はじめ君
(線の引き方、そこじゃない気がする……。でも、決めてから手を出すって、たしかにこういうことなのかも。)

※本記事は一般的な情報提供であり、特定の投資判断・売買を推奨するものではありません。投資にはリスクがあり、元本や利益が保証されるものではありません。取引は自己責任で、余裕資金の範囲で行ってください。各社のサービス内容・手数料・ロスカット水準などは変更される場合があるため、最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。

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